THE ALFEE高見沢&坂崎「お酒やめました」…古希を迎えたライヴバンドの現在地 名球会からの粋なプレゼントとは

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高校の夏休み明け

―――12月24日、3年10か月ぶりとなるオリジナルアルバム「君が生きる意味」をリリース。THE ALFEEらしいバラエティーに富んだ楽曲が並んでいる。収録曲の中に、高見沢自身が衝撃を受けたバンド、レッド・ツェッペリンについて歌っている曲があるが、他の2人はどんなバンドに影響を受けてきたのだろう?

坂崎「僕はいくつかターニングポイントがあるけれど、最初はやっぱりビートルズでしたね。人生が変わる、というか子どもの憧れみたいな感じだけど。実際に目覚めたのは、ザ・フォーク・クルセダーズと吉田拓郎さんですね」

桜井「その憧れのザ・フォーク・クルセダーズに、後に自分が入ったというのもすごいよね」

坂崎「高見沢がツェッペリンに入るみたいなものですからね(笑)」

高見沢「入れないよ(笑)」

桜井「ジミー・ペイジの代わりに(笑)」

坂崎「フォークルはかなりガツンとやられました。そこから日本のフォークにいって、拓郎さん。僕にとってフォークルとは違うスターですね」

桜井「俺は、人生が変わると思ったことは1度もなかったのですが、サイモン&ガーファンクルのコピーをやってて、結果的に人生が変わってしまいましたね」

高見沢「アマチュアコンテストで優勝した、高校の夏休み明けね」

―――1972年、フォークコンテストにアルフィーの前身バンド、コンフィデンスのボーカルとして出場し優勝。デビューのきっかけになった。

桜井「『明日にかける橋』の収録曲をコピーし始めて、そこから始まって。その後に高見沢と会ってハードロックの影響も受けました(笑)」

高見沢「コンサートも一緒に行ったよねぇ? シン・リジィとか」

桜井「そうそう、だからね、あの頃からやらせるつもりだったんだよ。スレイドは毎日聴かされるしさ(笑)」

注目の若手アーティストは

―――51年間、日本の音楽シーンを牽引してきたTHE ALFEEの3人。そんな彼らが「いまもっとも注目している」若手ミュージシャンは一体誰なのだろうか?

高見沢「そうだな……、宮野真守くんとか、中川晃教くんとか。中川くんはミュージカル俳優だけど、彼が15歳のとき、THE ALFEEのコピーバンド大会に出ているんですよ。その時に中学生ですごい上手いヤツがいるなと思って、特別賞をあげたんです。それで今年出会って、“まさか、君が?”と、また交流が始まったんです」

坂崎「ミュージカル界で活躍しているよね」

高見沢「そう。あとは、バンドだと若いというか中堅どころになっちゃうけど、打首獄門同好会かな」

坂崎「僕は、YouTubeとかで見て面白かったのが、古山菜の花さん。ギターがめちゃくちゃ上手くて、ものすごい不思議な世界を歌っているの。あと、YOASOBIでベースを弾いている、やまもとひかるさんね。ももクロのバックバンドもやっているし、自分のバンド、Aoooでも春先に1500人くらいのキャパでワンマンやって。この間、東京ガーデンシアターを一発で売り切ったんだって。最近の女性アーティストはすごいよね」

桜井「僕は若い子たち、存じません(笑)。接点がないんですよ」

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