THE ALFEE 51年目「今年いちばんの思い出は寄席デビュー」? 過去ザ・ベストテンでの珍事件も告白
2024年、デビュー50周年を迎えたTHE ALFEE。41年ぶりに「NHK紅白歌合戦」に出場するなど、アニバーサリーイヤーに相応しく、多忙な1年を駆け抜けた。そして2025年は、12月29日の大阪城ホールでライブを締めくくった。今年1年は、いったいどんな年だったのか? メンバーの3人に振り返ってもらった。
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―――THE ALFEEとして、ますます勢いを増している高見沢俊彦(71)、坂崎幸之助(71)、桜井賢(70)の3人。51年目はどのように過ごしたのだろうか。
高見沢俊彦「さすがに今年は、少しは落ち着くかなと思っていたのですが……」
坂崎幸之助「50周年の余韻というよりは、波紋のように広がった年だったよね」
桜井賢「そうだね。“周年は忙しくなるだろうな”と覚悟していました。この年が終われば少しは楽になるかなと思ってなんとか乗り切ったら、今年のほうが忙しいってどういうこと(笑)」
高見沢「まだ“祭り”が続いている感じでしたね。“紅白歌合戦の効果”もあったのかもしれませんね。コンサートツアーに初めて来ていただいた方がすごく多くて」
坂崎「確かに、新しいファンの方が増えてきてくれたよね。50年やっているバンドだと、新規のファンがついてくれるって、滅多にないじゃないですか」
桜井「親の影響、2代目とかはあるけどね」
坂崎「そう。でもさ、そういうのと全く関係なく、新しいファンの方たちがライヴを観にきてくれている。とてもありがたいことです。でも、往年のファンの方たちから、僕たちのラジオレギュラー番組に“1か所もチケットが取れませんでした”というメールももらってね。これまで応援してくれた方たちが参加できないというのは、僕たちとしても胸が痛くて……」
高見沢「かといって、ライヴの本数を増やすことはできないし。俺たちの年齢的にもね(笑)」
桜井「難しいところだよね」
イロモノで札止め
坂崎「あと僕は個人的なことだけど、ギター漫談で“寄席デビュー”をしました。それで、浅草演芸ホールで初めての札止めになったんですよ」
高見沢「満員御礼でね」
坂崎「そう、満員で入場制限がかかったの。落語だと、もちろん人気のある噺家さんだと満員になるんだけど、途中でお客さんが帰ったりして入れ替わりが結構自由らしいんです。でも、今回は完全シャットアウト。長いホールの歴史で、初めて僕が“札止めの男”になった(笑)」
高見沢「ギャラもすごかったんだよね(笑)」
坂崎「そう、破格の6000円。いや、これ大変なんですよ。寄席だとかなり高いんです。昼と夜の部で何十人も出て、入場料が3500円だったかな。それでキャパもそんなに多いわけじゃないし。主催者というか演芸ホール側に半分くらい入って、あとは年功序列で配分されるんだって。だから、前座の人なんかは、本当にギャラが何十円の世界」
桜井「そんな中で、本業じゃないのに6000円(笑)」
坂崎「しかも、僕は“色物”だし」
高見沢・桜井「イロモノ?」
坂崎「入り口に名札が出るんですよ、出演者の。それが噺家さんは黒い字で、その他の演芸や手品、漫談は赤い字で名前が書かれるの」
高見沢「あ、それで“イロモノ”っていうんだ。知らなかったな」
桜井「今日、この話聞けてよかったね。ひとつ学んだね(笑)」
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