ショッピングセンター受水槽に「男性死体」…08年の衝撃事件で「水を飲んでしまった人々」の怒り「マジでヘコんだ」「金返せって気分」

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約1カ月間も使われていた“問題の水”

 師走を目前に控えた2008年11月27日、三重県のとあるショッピングセンターが全国区に躍り出た。ショッピングセンター内の店舗で使用される水、そのすべてを供給する受水槽から男性の死体が発見されたのだ。しかも、その男性がショッピングセンターで行方不明となったのは同月1日のこと。およそ一カ月間も受水槽に浮いていたわけだ。

 ショッピングセンターにはスーパーマーケットや飲食店が入り、週末ともなれば駐車場に長い行列ができていた。そこで約1カ月間も使われていた“問題の水”、何らかの形で口にした人たちの心情は如何ばかりか。当時の「週刊新潮」で振り返る。

(以下、「週刊新潮」2008年12月18日号の記事を再編集しました。文中の時制などは掲載当時のものです)

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受水槽の天井を破って槽内に落下

 三重県松阪市のショッピングセンター「M」は、大手量販店イオンの100%子会社が運営。中核となるスーパーマーケットと、76の専門店からなる大型の複合商業施設である。Mの裏手にある屋外の受水槽で、男性の死体が発見されたのは、さる11月27日午後5時すぎのことだった。

「施設を検査した外部業者が、受水槽の天井が破損しているのを見つけ、中を覗いたところ、水の上に男性の死体がプカリと浮かんでいたというのです」(地元警察関係者)

 死体は、警察官立会いの下、消防の救助隊によって引き揚げられた。

「男性は高さ11メートルの非常階段の踊り場から飛び降り、合成樹脂製の受水槽の天井を破って槽内に落下し、溺死したと見られます」(同)

 男性は46歳。10月に家出をして、家族から捜索願が出されていた。11月1日に女性と一緒にMを訪れ、行方不明に。女性の捜索依頼を受けた警察は、Mの施設内から周辺の田んぼまで探したという。Mは10月26日に受水槽の清掃と消毒をしていたが、1カ月も天井の破損に気付かなかった。

「11月27日に男性が受水槽で見つかったとき、遺体は少し膨張していた程度で、シャツとズボンの普段着でした。今年の11月は寒い日が続いて外気温が低かった。それに受水槽の水は常に流れているから、かなり冷たい。それで腐乱状態にならなかったのかもしれません。ネットで“ドロドロの遺体だった”とか、“遺体が切断されていた”などと言われていたのはウソで、受水槽内で首吊りをしていたというのも誤報ですよ」(同)

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