ショッピングセンター受水槽に「男性死体」…08年の衝撃事件で「水を飲んでしまった人々」の怒り「マジでヘコんだ」「金返せって気分」

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髪の毛や浮遊物はなかったけど

 子連れの30代の主婦も、

「あれ以来、Mの飲食店は使わないようにしています。子供のことが心配ですし。先月も自殺が分かる2、3日前に子供と一緒に食事をしたばかり。やっぱり不安ですよ。検査で異常ないって言われてもね。納得いきませんよ」

 子連れの30代の男性は、

「水の中でドロドロになった死体を想像し、そんな水を使ったハンバーガーを食べていたのかと思うと気持ち悪い。子供たちにも食べさせちゃって悪かったかなあと思っているんです」

 20代の男子学生も、

「友だちの間では、先月までいいダシが出てた、なんてネタにして笑っていますが、気持ち悪いっスよ。もう二度とMでメシは食いません。個人的には金返せって気分ですよ」

 M内の飲食店で働く30代の女性従業員も、

「私も、お水を飲んでいました。髪の毛や浮遊物はなかったけど、気分は悪いですね。今はここの飲食店には行きません。自分で作ったサンドイッチと缶コーヒーで食事を済ませます」

飲食店フロアに人の姿はなくガラガラ

 水を飲んだ人たちから店舗への苦情はないのか。

「お客さんは、私たちに同情的で、Mはもっと早く気付かなかったのかという声が多いですね。Mの方には電話で、具合が悪くなった、金返せ、などと脅迫まがいの電話もかかっていると聞きます」(女性従業員)

 親会社のイオンによれば、

「健康被害や精神的な被害を訴えているお客様はおりません」(広報部)

 事故が全国紙ネタとなってから最初の週末を迎えた12月6、7の両日。先の女性従業員によれば、

「お客さんはまったく寄り付かなくなりました。いつもの半分以下ですよ」

 地元の記者氏も、

「土日にMの駐車場が空いているなんて、今までは考えられない。飲食店が軒を連ねるフロアも人の姿はなくガラガラ。まるで水源池に、毒を放り込まれたテロの被害に遭ったようなものですね」

 Mは問題の受水槽を撤去し、12月末から新設備を稼働させる計画を明らかにしたが、後始末はそれだけで終わりそうにない。

(以上、「週刊新潮」2008年12月18日号より)

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現在は別のショッピングセンターに

 その後、運営企業は12月8日から受水槽の交換工事を行い、同月26日から新しい受水槽を稼働させた。翌年1月には高架水槽や給水管などもすべて取り替え、ようやく騒ぎは沈静化の方向へ向かう。そのまま営業を続けたが、今度は建物の老朽化により2022年1月31日をもって閉店。建て替え工事を経た2025年4月25日、別名称のショッピングセンターに生まれ変わった。

デイリー新潮編集部

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