ショッピングセンター受水槽に「男性死体」…08年の衝撃事件で「水を飲んでしまった人々」の怒り「マジでヘコんだ」「金返せって気分」

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飲用や食品の加工、食器の洗浄に使用

 死体発見後、Mは受水槽の使用を停止。槽内の水を抜いて、洗浄、消毒をするため、スーパーマーケットのほか、飲食店や理髪店など13店が休業。店頭にあった食品はすべて撤去した。

「休業期間中、業者が来て、お店の給水器や給湯器、食器洗浄機などを分解洗浄し、消毒を行ったのです」(M内の飲食店従業員)

 28日、地元の「夕刊三重新聞」が、受水槽に男性の遺体があったことを報じたのをはじめ、12月4日、全国紙やテレビが追随すると、客からMに対して苦情が殺到した。親会社のイオンによれば、

「お客様からウイルスや菌は大丈夫かとの問い合わせが届いておりますが、水質には問題がなかったとお伝えしております」(広報部)

 男性の死体が入っていた受水槽は高さ3メートル、奥行き3メートル、横12メートル。Mでは水道水と、水道水レベルに浄化された地下水をこの受水槽に入れる。水は建物の屋上にある高置水槽にポンプで送られ、配管を通って各店舗に供給されるのだが、

「特に濾過装置は使われておりません」(同)

 つまり、自殺死体が1カ月近くも入っていた受水槽の水は、そのまま飲用や食品の加工、食器の洗浄などに用いられていたのだ。

Mでは一切ご飯は食べない

 松阪保健所の所長は、

「Mでは毎日、蛇口から出る水の水質検査をしていますが、一度も不適格となったことはありません」

 と、水の安全性に問題はなかったと言うのだが、Mの危機管理の不適切さが、消費者の不信を増幅してしまった観もある。

「Mは12月3日、自社ホームページで『11月27日に死亡事故が発生した』と発表しました。数日後、『事故が判明した』と修正したのですが、死体が1カ月近く受水槽に浸かっていた可能性があることを、積極的に明かそうとはしなかったのです」(地元記者)

 M内にある飲食店で働く40代の女性は、

「M側からは、お客さんに聞かれたら、水には以前から影響はなかったことをしっかり伝えてくださいと言われています。けど最初にMが事実を隠していたから、お客さんが不信感を抱くのも仕方ない」

 実際に先月、Mで水を飲んじゃった人たちの声を聞いてみよう。

「私も、11月は何度もMの飲食店に行ってたけど、あの事件があってから、Mでは一切ご飯は食べないよ。だって気持ち悪いじゃん」

 とは、よく利用する女子高生。彼女は友だちから、「ウイルスがうつる」「霊にとりつかれる」と、からかわれ、

「マジでヘコんだもん」

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