プーチン大統領は、ロシア国歌をなぜ「ソ連の国歌」に戻したのか?――現代ロシアと「ソ連帝国」の連続性を考える
1991年にソ連が崩壊して、新生ロシアが誕生した。1993年には新しい国歌が制定されたが、2000年にロシアの大統領に就任したウラジーミル・プーチンは、それをソ連時代の国歌に戻している。はたして、プーチン大統領は、なぜ国歌をソ連時代のものに戻したのか。
ロシア史の研究者で、東京大学教授の池田嘉郎さんは、新刊『悪党たちのソ連帝国』(新潮選書)で、ソ連時代の指導者たちに焦点を当てることにより、現代のロシアとソ連との連続性を浮かび上がらせている。...

