「娘の遺体は顎が外れ、指先はミイラ化して…」 裁判員裁判で「刺激証拠」が排除されている! 遺族が語る無念
遺族たちの無念の思い
裁判員裁判が導入されてから今年で16年を迎えた。裁判員の辞退率は直近(今年6月末)で67.7%と、導入当時の53.1%から高止まりが続いている。刺激証拠が法廷に持ち込まれれば、この数字はさらに上がるかもしれない。しかし同時に、イラスト化が続けば、刑事訴訟法第1条に明記された「真相の解明」という裁判の目的が揺らぐ危険性も孕(はら)んでいる。そして何よりも被害者の、法廷で涙をのんだ遺族たちの無念の思いが、蔑(ないがし)ろにされているのではないか。
語ることを許されない遺体は、司法の場で2度葬られることになる。
[5/5ページ]

