「個人成績への欲はなかった」「楽しんでやっていた」 “日本一の選手”と言われた広瀬叔功さんの「泥まみれ野球」【追悼】

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 物故者を取り上げてその生涯を振り返るコラム「墓碑銘」は、開始から半世紀となる週刊新潮の超長期連載。今回は11月2日に亡くなった広瀬叔功(よしのり)さんを取り上げる。

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 南海(現・ソフトバンク)の広瀬叔功さんは、彼こそ日本一のプロ野球選手だと称賛を浴びていた。

 1961年から5年連続盗塁王。72盗塁を記録した64年には打率3割6分6厘で首位打者にも輝く。この2タイトル同時獲得は、プロ野球史上初の快挙だ。

 日本シリーズで対戦した広岡達朗さんは振り返る。...

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