もはや「紅茶とスイーツ」だけじゃない…男性客もハマる進化系「アフタヌーンティー」驚きのメニューと仕掛け
「ヌン活」という言葉が流行って数年経つが、いま、ホテルのアフタヌーンティー(以下、アフヌン)では多様化がさらに進み、とくに男性客が増加傾向にあるという。
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【写真】能舞台を眺める白木のカウンターで、重要文化財の蔵の中で、真冬のプールで…?各所で楽しめるアフヌンがいまスゴイ!
そもそもヌン活とは、午後のひと時に、紅茶とともにスイーツや軽食を楽しむ英国発祥の食文化であるアフヌンを、ホテルなどで楽しむ活動のこと。コロナ禍以降、密を避けながら食事ができることなどから人気が広がった。そんなアフヌン界隈では、最近、ちょっとした進化が起きている。
「アフヌンというと、“スイーツしかない”というイメージを持つ方が多いんですが、しょっぱい系の軽食である“セイボリー”の比率が多いところが増えているんです」
そう話すのは、1日に3~4軒のアフヌン巡りを週に2日行うスイーツライターの佐藤ひと美さん。この傾向により、昨今では男性客の姿を見かけることも増えたという。
「特に男性客が多いのが、赤坂にあるANAインターコンチネンタルホテル東京です。このホテルでは、ラウンジのほかに、ステーキハウスと中国料理店でもお店独自のアフヌンを提供しているのですが、どちらもガッツリした“食事”系メニューも堪能できる。そのためか、商談や会議といったビジネス利用をする男性グループもよく見かけますね」(佐藤さん、以下同)
近年のアフヌンは和洋中選べ、しかも食事もしっかり楽しめるとあって、ビジネスパーソンの姿も珍しくないそう。
ホテルの魅力を圧倒的コスパで
アフヌンの魅力の一つは、時間内なら好きなだけお茶やコーヒーを飲んで寛げること。これは、「費用対効果が高い」と感じさせるポイントだ。
「高級ホテルのラウンジでコーヒーを頼めば、今どきは1杯1,000円~2,000円はザラ。2時間過ごすとなれば、1杯で収まらないこともあります。それがアフヌンなら軽食やスイーツもついて6~7,000円くらいから楽しめるので、断然、お得感があります」
前出のANAインターコンチネンタルホテル東京『ブリュワーズ コーヒー&バー』で開催中のフレグランスメゾンとコラボした「フェスティブ・スイーツブッフェ with ロジェ・ガレ」は、6830円(税・サ込)という価格で、豪華なアフヌン一式と絶品のスイーツの食べ放題が楽しめる。グルメかつグルマンな甘党男子には嬉しいポイントだ。
「スイーツブッフェ付きアフタヌーンティーをお目当てに、テーマが変わるたび来店してくださる男性グループも。あとはご夫婦、カップルでいらっしゃる男性も多いです。ホテル内の中国料理『花梨』のウエッジウッドとのコラボ企画も人気です」(ANAインターコンチネンタルホテル東京広報)
ビジネスの場、グルメ仲間との利用もさることながら、愛するパートナーとのご褒美タイムとしても使い勝手は最高だろう。比較的お得な価格設定のランチと比べても、一般的にメインディッシュが1品のランチメニューに対して、小さいけれど品数と種類の多いアフヌンでは満足感が違ってくる。
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