「人が死ぬということに対してさえ、無感覚、無関心だつた」 遠藤周作、阿川弘之、司馬遼太郎、水木しげる…1920~1923年生まれが「決死の世代」と呼ばれた理由

ライフ

  • ブックマーク

「戦争要員のごとくに運命づけられて生まれてきた」

 戦後の日本文壇で輝かしい功績を残した作家たちの中で、ある特定の年代に生まれた人々は、小説やエッセイで繰り返し「戦争」について綴った。『海と毒薬』の遠藤周作(1923年3月生まれ)、『雲の墓標』の阿川弘之(1920年12月生まれ)、『坂の上の雲』の司馬遼太郎(1923年8月生まれ)、『戦艦大和ノ最期』の吉田満(1923年1月生まれ)、『プレオー8の夜明け』の古山高麗雄(1920年8月生まれ)、『悪い仲間』の安岡章太郎(1920年5月生まれ)などが代表的だろうか。...

つづきを読む