弟と義妹、甥がいなければ「ゴッホの伝説」は生まれなかった “幻”になりかけた早逝の画家を世界に押し出した力とは
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)の軌跡を「家族」からたどる大規模展「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」が、東京都美術館(東京・上野)で開催中だ(12月21日まで)。わずか10年の制作活動を駆け抜け、37歳で世を去った画家の作品と名声は、ゴッホの弟、その妻、そして甥の存在無しには今日ほど世界的なものにはなっていなかったかもしれない。いかにして現在の「ゴッホ像」は形作られていったのか。そのドラマに迫る。
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