高市内閣「支持率は石破政権の倍」で早期解散論が浮上 「どこからどれだけ票を獲ってくるのか」
どこからどれくらい
創価学会票が失われてもそれ以上の票が戻ってくるから問題ナシ――。そういった指摘が「総選挙やりたい派」の中にはあるようだ。現在の高い支持率も、「公明離脱がプラスに働く証拠」というわけである。もっとも、担当記者は依然、懐疑的だという。
「どこからどれくらいそれを獲ってくるのか、疑問しかないですね。国政選挙で連戦連勝を重ねた安倍晋三元首相を支えたとされる、いわゆる”岩盤保守層”の回帰を期待する声もその一つですが、現時点では何とも言えません。内閣支持率ほど自民党の支持率は伸びていないのです」(同)
もっとも、高市政権は少数与党であることに変わりはなく、政権運営に行き詰まれば選択肢として解散が浮上してくることもあるはずだ。
「年内解散はないが年が明けて本予算が成立する来春以降はあり得るというのが永田町内のざっとした印象です。個人的にそれは否定しませんが、国政選挙が毎年のようにあり、創価学会票の行方に加えて維新との調整もある中で高市氏がどこまで踏み込めるのか。現実的には、石破前首相と同様に、高市氏は少数与党として野党の政策を取り込んで法案に落とし込むやり方も取っていくしかありません。政策を受け入れさせた野党は自分たちの手柄だと言うでしょうし、高市氏も成果をアピールします。従って単に法案を通したというレベルでは、野党との差別化は難しい」(同)
国民最大の関心事である物価高対策がうまく行くという「結果」を出してからの選挙というシナリオが高市氏にとっても、国民にとってもベストなのは言うまでもない。問題はその「結果」がいつ出るのか、実現可能かどうかということになるのだが……。
[2/2ページ]

