「浴衣でお酌、自宅にアポなし訪問」ヤバすぎる職場ハラスメント――松本清張が描いた昭和女性の孤独な闘い
クリームソーダやプリン・ア・ラ・モード、サンリオの懐かしキャラクターに写ルンです……若い女性の間で昭和レトロがブームとなっているが、実際の昭和は一人で生きようとする女性にとって過酷な時代でもあった。
社会派ミステリの巨匠・松本清張は「セクハラ」という言葉が生まれる20年以上前に、小説『美しき闘争』で若い女性が職場で次々セクハラに見舞われるさまを描いている。松本清張の書く女性に注目するエッセイストの酒井順子さんはこの小説をどう読んだのか。酒井さんの新刊『松本清張の女たち』から一部抜粋してご紹介しよう。...

