妻と前夫の「離婚理由」が聞いていた話とぜんぜん違った…娘の習い事めぐり“裏の顔”も明るみに 46歳夫が下した結論は
【前後編の後編/前編を読む】連れ子の娘はかわいいけれど…「僕との子ども」は拒む妻 引き出しに隠されていたモノに46歳夫は打ちのめされた
徳本啓輔さん(46歳・仮名=以下同)は、通っていたスナックで出会った美知代さんと38歳の時に結婚した。初婚だったが、3歳下の美知代さんは2年前に離婚しており、当時8歳の娘がいた。自分を「啓ちゃん」と呼んでくる娘のことを愛おしく思う一方、自分との間の子どもは欲しがらない美知代さんの態度に啓輔さんはモヤモヤを募らせ、のちに隠れてピルを飲んでいたと知りショックを受ける。ピアノを習いたいと言い出した娘の高額なレッスン費用を前夫が払うことにも、釈然としないものを抱いた啓輔さん。前夫との離婚は、向こうの度重なる不倫が原因だと、美知代さんからは聞かされていたのだが……。その後、寝食を忘れてピアノに打ち込んだ娘は、12歳のとき、過労と栄養失調で倒れてしまう。
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【前編を読む】連れ子の娘はかわいいけれど…「僕との子ども」は拒む妻 引き出しに隠されていたモノに46歳夫は打ちのめされた
啓輔さんは、ピアノの先生に直談判に行った。子どもの健康を考えてほしいと。すると先生は、「倒れるくらいやらないとプロにはなれない。しかも、食と睡眠は親御さんが工夫してくれなくては」と言い放った。
やめさせるという啓輔さんと、続けさせたいという妻の間で言い争いが絶えなくなった。1週間、入院して退院してきた娘は、夏休みに短期の音楽留学をしたいと訴えた。美知代さんの目がキラリと輝いたのを啓輔さんは見逃さなかった。
「もちろん、その費用は前夫が支払うわけですよ。もう僕は必要ないと思いました。そこで前夫に会いに行ったんです。あなたが悪いわけじゃないけど、そこまでめんどうを見ることができるなら復縁したらどうですかと。そのほうが娘にもいいと思ったから」
だが、前夫は音楽留学なんて聞いていないと言った。すでに再婚しており、子どもがいるため、音楽関係の支援は現在の先生への学費だけだと。留学費用は誰が払うのだろうと啓輔さんがつぶやくと、前夫は「あ、あの男かも」と心当たりがあるようだった。
「さらに前夫は、美知代には気をつけたほうがいい、何かひとつに夢中になると周りが見えなくなるタイプだからと言う。どういうことかと聞くと、言い渋っていたんですが、しばらくたって『美知代は浮気癖がある』って。離婚も美知代の不倫が原因だというんですよ。美知代はあなたの不倫だったと言っていたけど、詳細を聞いたらどうみても美知代の不倫なんですよね。前夫の言い分のほうが理に適っていた」
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