京アニ事件から6年 「なぜ社会が涙するのか」“速さより深さ”で取材を続ける地元紙の矜持
2019年7月18日に京都市で発生し、36人が死亡し32人が重軽傷を負った、史上稀にみる凶悪事件「京都アニメーション放火殺人事件」(京アニ事件)の発生から今夏で6年となった。発生時から途切れることなく事件を追い続けてきた地元紙「京都新聞」の取材班が、1冊の本を上梓した。『自分は「底辺の人間」です 京都アニメーション放火殺人事件』(講談社)。事件以降、社内異動はあっても、被害者遺族の取材は同じ記者が担当し続けるなど、地道な積み重ねによって得られた事実が、事件の重大さ、時間の経過の重みを改めて今、伝えている。...

