「ひだまりの詩」が大ヒット 芸歴56年、今も歌い続ける62歳 学校訪問は15年以上
元「Le Couple」藤田恵美インタビュー第1回
フジテレビ系ドラマ「ひとつ屋根の下2」(1997年)の挿入歌「ひだまりの詩」の大ヒットで知られる夫婦ユニット「Le Couple(ル・クプル)」の藤田恵美(62)。2005年の活動休止以降はソロとして、学校でのOMOIYARI音楽会など音楽のフィールドを広げている。9月6日には6年ぶりに渋谷JZ Brat SOUND OF TOKYOで、ライブ「camomile breeze ~9月の庭~」を開催。藤田は6歳から子役として活躍し、芸歴は56年になる。(全4回の第1回)
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【写真】「美少女」だった幼少期、13歳の演歌歌手時代、10代、20代、夫婦ユニット時代…波乱万丈の62年
――芸歴56年を迎えられました。6歳の頃から子役としてテレビや舞台に出演してきた藤田さんですが、これほど長く活動を続けられる原動力は何でしょうか。
やったりやめたりしてエネルギーをためて、また次へ、という感じなんですね。もともとは父に劇団ひまわりに入れられたのが始まりで、自分からやりたいと言ったわけではなかったんです。
小さい頃からお芝居や歌の世界にいたので、それが当たり前になっていました。欲がない性格なので、「もっとこうしたい」とガツガツするよりも、その時々のご縁や環境に身を任せて、ほわほわと続けてこられたのかな、と思います。やめていた時期もありますけど、不思議とまた声がかかって戻ってくる、そんな繰り返しでした。
――今回のライブタイトル「camomile breeze ~9月の庭~」には、どんな意味が込められているのでしょうか。
「カモミール」は安眠や安らぎの効果があると言われていて、私のアルバムシリーズのテーマにもなっています。シリーズを通して、聴く方の心が少しでも落ち着いたり、やわらいだりできるような歌を届けたいと思ってきました。
今回は、8月の猛暑をくぐり抜けて、ちょっとクールダウンしてもらえるような季節感を大事にしました。「9月の庭」という言葉には、庭先でそよ風に吹かれているような、そんな穏やかな気持ちになってほしいという願いを込めています。実際の9月はまだまだ暑いとは思いますけどね(笑)。
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