中途半端な節目なのに…松田聖子、田原俊彦、柏原芳恵 「昭和アイドルの45周年」が40周年よりも好調なワケ

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 2025年、デビュー45周年を迎えた松田聖子(63)、田原俊彦(64)、ならびに柏原芳恵(59)。彼らは昭和のアイドルスターとして一時代を築いた後、近年にいたるまで音楽を主軸として活動しているが、今年は特に「45周年」に関連したCDセールス、LIVE動員で好調な実績を残している。「45」という、節目としては中途半端なタイミングで、なぜこれほど活躍が目立つのか……。

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 順を追って彼らの45周年イヤーの状況を見ていこう。まず、松田聖子は、6月に45周年ベストアルバム「永遠のアイドル、永遠の青春、松田聖子。 ~45th Anniversary 究極オールタイムベスト~」をリリースし、オリコン初登場2位をマーク。本作は、過去の代表曲のセルフカバー音源20曲に、槇原敬之が提供した記念曲「Shapes Of Happiness」や、呉田軽穂こと松任谷由実が訳詞を手掛けた「Stardust」の日本語カバーなど、単なる既存音源の羅列ではなく、かなり気合いの入った内容で、初動2.1万セットを売り上げている。

 また、6月から9月にかけては全国14公演のアリーナツアー「45th Anniversary Seiko Matsuda Concert Tour 2025」を開催中。このうち6公演は日本武道館で、本ツアーを遂行すると通算135公演となり、自ら持つ女性アーティスト歴代1位記録を更新することになる。松田聖子のライブといえば、毎年バージョンアップされるオリジナルグッズ“スイートピー・スティック”を、コアなファンが左右に揺らしながら「赤いスイートピー」を一斉に歌うのがお約束となっているが、後半のヒットメドレーにて、付き添いで来たであろう観客まで大合唱する様子はいつ見ても圧巻だ。ほぼ全員が歌えるという彼女のヒット曲の真のパワーを見せつけられる。

 その前年の模様は、ベストアルバムと同時発売の映像ソフト「Pre 45th Anniversary Seiko Matsuda Concert Tour 2024 “lolli pop”」に収録されている(こちらもオリコン音楽BD・DVDランキング週間2位)。なお、彼女のライブは、心無い観客による隠し撮りが発覚して以来、オペラグラスや双眼鏡が禁止となっているが、そのおとぎの国のような“SEIKO WORLD”全体を体感するにはむしろ肉眼のままが良いだろう。

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