なぜトランプ大統領は「ハーバード大学」を攻撃するのか 「慰安婦論文」ラムザイヤー教授が明かす「ハーバードの不都合な真実」
日本語で会話をしない日本研究者
多くの米研究者や学者は大学で日本語を学ぶが、最初の数年間は辞書を片手に新聞記事を読むのが精一杯で、記事の内容を正確に理解できるようになるまでに相当な時間を要する。仮に小学校4年生程度の日本語読解力に到達できたとしても、それに4年はかかる。そして多くの場合、彼らが到達できるのはそのレベル止まりである。
日本語は、使わなければすぐに衰える言語だ。継続的に日本語に触れていなければ、40歳になる頃には、ほとんど読み書きができなくなる。もちろん彼らはそのことを認めようとはしない。実際、アメリカの日本研究者の間では、互いに恥をかかないよう、日本語で会話をしないという暗黙のルールすら存在しているほどだ。
これは、海外で慰安婦像が次々と設置されている問題にもつながっている。たとえば、最近の英国帝国戦争博物館における「慰安婦の歴史」に関する展示がその一例だ。おそらく、韓国の慰安婦支援団体や関連する活動家が展示内容に関与したのだろう。
こうした博物館は「調査を行った」と主張するが、実際のところ、それは「英語で読める範囲の文献に目を通した」という程度にすぎない。おそらく、英語で書かれた記事を3つか4つほど読み、「まあ、これで十分だろう」と判断して展示を構成してしまったのだ。
では、我々はこの現実にどう向き合うべきか。
まず、私のような立場にある学者は、米国内において積極的に英語での論文・著作を発信していかねばならない。それが責務である。そして何よりも人間として貫くべき姿勢がある。それは、真実しか語らない、真実しか書かないことだ。そしてそれを行っている限り、「いかなる攻撃を受けようとも、絶対に謝らない」ということである。
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