「Fラン大レベルからトップ企業内定」 学歴コンプレックスを抱え海外大進学で実現した驚くべき逆転劇とは
熾烈を極める日本の受験戦争。中学受験、高校受験、大学受験と、思うような結果が得られていないという家庭も少なくないだろう。そこでひとつの“特効薬”となりうるのが、海外大学への進学という選択肢だ。実は「英検3級レベル」からでも進学できる大学は数多く、また「Fランク大学レベル」から海外大学を経て、国内トップ企業の内定を勝ち取ったという事例もあるという。そんな人生の“大逆転ルート”について探った。
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いくらきれいごとが語られようと、人は皆「学歴」を語りたがる。
「今年の新人、東大生がいるんだって」
「あのレストランの息子さん、中学受験はうまくいかなかったみたい」
一度そのレールに乗ってしまうと、プライドが芽生え、世間からの目も気になるようになり――。こうして簡単に「受験レース」から降りることは許されないのが、現代社会の実態といえるのではなかろうか。
もちろん、望み通りの学歴を手にすることができた生徒やその保護者は鼻高々であろう。しかしそんな“勝者”の陰には、それ以上の数の“敗者”がいるのもまた事実。
「教育業界は『学歴コンプレックス産業』とも言われます。誰しもが多かれ少なかれ、学歴に対する何らかのコンプレックスを抱えていて、100%満足しているという方はむしろ少数だと思います」
そう話すのは、学習塾業界誌「ルートマップマガジン」編集長で、これまで2万人以上の塾関係者を取材した経験を持つ教育ジャーナリストの西田浩史氏。
「たとえば地方では、公立のトップ高校に受かるか受からないかが世間話のタネになり、晴れてトップ校に受かった子の大学受験をめぐっても、『あの子は早慶どころかMARCHもダメだったみたい』などという評がつきまとう。世間の期待から大きく離れた大学にしか受からないとなると、プライドはボロボロになってしまい、地元の人達とは疎遠になってしまうケースも多いのです」
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