顔が青黒くむくみ、目が腫れて……「死の島」で日本軍兵士が苦しんだ「飢餓浮腫の恐怖」
戦後80年を迎えた今ではほとんど忘れられかけているが、日本の敗戦後、多くの日本軍兵士たちが灼熱の東南アジア各地に抑留され、過酷な取り扱いを受けた。
中でも、シンガポール沖のリアウ諸島にあるレンパン島に抑留された日本人たちは、同島を「恋飯島」と呼ぶほどの飢餓を味わい、栄養不足による浮腫に苦しんだという。
日本軍兵士らの貴重な日記類を読み解き、南方抑留の歴史的背景と実態を明らかにした『南方抑留 日本軍兵士、もう一つの悲劇』(林英一著、新潮選書)から一部を再編集し、「死の島」とも呼ばれたレンパン島の様子を紹介しよう。...

