怒りの出馬か? 山尾志桜里氏は玉木雄一郎氏から「愛知県出禁」を言い渡されていた 5月上旬に「違反したら公認取り消し」の覚書を締結
愛知県内の国民民主関係者の間で起きていた猛反発
デイリー新潮は公認取り消しが発表された直後の記事で、山尾氏は玉木氏が世間についた「2つの嘘」に怒っていると報じた。一つは玉木氏が記者会見で「近く山尾氏に会見をさせる」と言いながらも、ウラで山尾氏に「会見を開くな」と止め続けていたこと。もう一つは、公認取り消し後に「山尾氏には謝罪した」とSNSで発信しておきながら、実際は「ごめんね」と一言携帯メッセージを送っただけだったことだ。
国民民主党関係者は「もう一つの怒りポイント」があるというのである。
「5月上旬、玉木さんは一方的に山尾さんに対して『愛知県出禁』を言い渡しているのです」(前出・国民民主関係者)
山尾氏は衆院愛知7区を選挙区として3期当選を重ねた。国民民主の全国比例候補として出馬する際も、元々地盤としていた愛知県に事務所を構えて選挙活動を展開する予定で準備を進めていたという。
だが、4月下旬、国民民主が山尾氏を擁立との一報が流れると、愛知県内の国民民主関係者や支援労組は激しく反発。途端に玉木氏は慌てふためき、「愛知県での活動を控えてほしい」と山尾氏に言ってきたというのだ。
愛知県内の事務所設置や愛知7区の労組、党員関係者への接触を禁止
「もちろん愛知県内から噴出した反発は、元々山尾さんが地元を大切にせず、放り投げるような形で辞めたことから発した話で、山尾さんに非がある。ただし、山尾さんからすれば玉木さんに了解を取って話を進めてきたのにいきなり『愛知に入るな』はないだろうとなった。愛知県内の関係者全員が反発しているわけではなく、変わらず彼女を応援する支援者もいます。そもそも玉木さんが自分から出馬するよう誘ったのだから責任を取って、党首として間に入って反発を抑えるべきだろうと」(同)
だが、玉木氏は連休明けの5月上旬、「愛知県出禁」を誓約させる「覚書」までかわすよう要求してきたというのだ。
「愛知県内に事務所や後援会事務所を設置しないこと、愛知7区の党員関係者へ一切接触しない、名簿も使用しない、愛知県内のメディアには一切出演しない等、事細かく活動を制限する内容で、違反したら公認を取り消すとまで書かれていた」(同)
山尾氏は最終的にその要求に応じ、覚書にサインしたという。そして学生時代に住まいとしていた東京・吉祥寺に事務所を構えた。今回無所属で出馬する際の拠点になっている事務所である。
「会見を開くな」「愛知には入るな」…。政界に返り咲きたかった山尾氏は玉木氏から次々と突きつけられる要求に従い、がんじがらめになりながらも耐え続けた。最後は「辞退会見なら同席する」とまで言われたが、断って一人で「謝罪会見」を敢行。だが、その会見で沸き起こった批判を理由に結局、公認を取り消されたのである。
「覚書」について国民民主党と山尾事務所に質問状を送ったが回答はなかった。
鳴り止まない過去の不倫への批判は自業自得であるが、玉木氏に翻弄され続けた山尾氏の怒りはわからなくもない。彼女の闘争心に火をつけた張本人である玉木氏は、一人でも闘うと立ち上がったかつての仲間の姿をどう見ているのだろうか。
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