被災地でも知事が農水省から“備蓄米を買う”のが基本だが…実は「無料放出」もあり得る制度の裏事情

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 第1回【大凶作や巨大地震でも“備蓄米”が「無料放出」されない根本的な理由…“有事”だろうと「入札や随意契約で売却」の知られざる背景】からの続き──。備蓄米が被災地に放出された事例として知られるのは2011年の東日本大震災と、2016年の熊本地震だ。(全2回の第2回)

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 その際、多くの人は半ば自動的に「地震や津波で大きな被害を受けた住民のため、政府は無料で備蓄米を放出、自衛隊などが輸送して現地で配った」と想像するのではないだろうか。...

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