Vシネマ界の頂点を極めた「日本統一」が地上波ドラマに殴り込み…女性ファン急増のウラにかつての任侠作品と一線を画す“魅力”
地上波では3作目
本宮泰風(53)・山口祥行(53)のダブル主演で、7月2日から毎週水曜深夜1時から放送する「日本統一 東京編」に、篠田麻里子(39)とかたせ梨乃(68)が出演することをテレビ東京が発表した。
「日本統一」は、2013年8月からシリーズ本編だけで68作、スピンオフも含めると累計90作以上(25年5月現在)が制作され、各動画配信サイトでは新作が配信されるたびに常にランキング上位に入る人気のオリジナルビデオシリーズ(通称・Vシネマ)の任侠作品だ。不良少年だった氷室蓮司(本宮)と田村悠人(山口)が、日本最大の任侠団体・侠和会の若頭と本部長となり、「弱きを助け、強きを挫く」をテーマに日本極道界の頂点を目指すサクセスストーリーが描かれている。
今回の「東京編」では侠和会と、闇バイトグループとして大きな社会問題となっているトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)、そして街を守る警察の3者によるクライムサスペンスが繰り広げられる。篠田とかたせは、シリーズでは初となる女性メインキャスト。篠田は、トクリュウが起こす事件を追う刑事の鳥居杏役、かたせは謎のカリスマ投資家・花園レイコ役。いずれも、侠和会と事件に大きくかかわる役どころだ。
「『日本統一』シリーズの地上波での連続ドラマ放送は、22年の『北海道編』(UHB・北海道文化放送)、23年の『関東編』(日本テレビ)に続く3作目となります。Vシネマシリーズの任侠作品が地上波でドラマ化というのは珍しいことですが、このシリーズは、時事的なテーマを上手く取り入れ、人事をめぐる嫉妬や出世争い、そこから起こる対立など、従来の任侠シリーズとは大きく異なる作風が受けています。作家の佐藤優氏も大ファンであることを公言しており、現代社会を生き抜くヒントがあるのかもしれません」(Vシネマ業界関係者)
地上波も無視できなくなったVシネマだが、そもそもの成立から振り返ってみたい。
[1/3ページ]


