Vシネマ界の頂点を極めた「日本統一」が地上波ドラマに殴り込み…女性ファン急増のウラにかつての任侠作品と一線を画す“魅力”
「任侠女子」の存在
まさに快進撃を続けているわけだが、最大の功労者は、本編50作目から総合プロデュースを務めている本宮だという。
「シリーズ誕生から監督もプロデューサーも替わり、制作会社も代わりました。本宮さんはプロデューサーとして作品にかかわるようになってから、色々なアイデアを出したり、自らロケハンまでこなしたりして、年中作品のことを考えています。妻でタレントの松本明子さん(59)と結婚時、明らかに松本さんの方が知名度は上でしたが、本宮さんは『日本統一』で、Vシネマ界の頂点に登り詰めました。本宮さんが指揮を執るようになってからは時事ネタもふんだんに盛り込み、少し前までの本編では、明らかに某カルト宗教と思われる団体も登場していました。そして、今回のテレ東ドラマでは、トクリュウです」(芸能記者)
もう一つ、「日本統一」シリーズの人気を支えているのが、女性ファンだという。本宮と山口は22年の劇場版のPRのため、それぞれの役の衣装で女性誌『anan』(マガジンハウス刊)の表紙を2人で飾ったこともあった。
「もともとVシネマにハマる『任侠女子』なる、推し活の女性たちがいましたが、彼女たちの心もしっかりつかんでいます。例えば、田村が刑務所から出所した時、全速で走って氷室に抱きつくシーンや、シュークリームを食べていた田村の頬についたクリームを氷室がなめるシーン……こうしたBL的な要素も、女子人気の元になっています。以前、テレビ番組に出演した本宮さんは、その辺りも意識していることを明かしていました。かなりの策士です」(同)
5月25日放送のフジテレビ系トーク番組「ボクらの時代」には本宮と山口、そして「日本統一」シリーズで2人と共演する寺島進(61)が登場。制作の裏話が明かされている。
本宮も山口も、女優との色っぽいシーンが苦手で、周囲からも「下手だ」と言われてきた。また、Vシネは必ずそうしたシーンを入れていたため、「こんなのいらねーだろ」と思っていたという。
「そうしたシーンがないことも、女性からの人気を得るきっかけになっています。また、本宮が製作・プロデュースを担当してから社会風刺を入れるようになり、宗教や芸能界の闇のようなテーマも扱っていると明かしています。昨今の芸能界やメディア界で起こっていることを視聴者に想起させているのかもしれませんね」(前出・Vシネマ業界関係者)




