「小泉進次郎」農水相を批判して大炎上する人たち…石破内閣の支持率まで上向かせた「小泉劇場」はいつまで続くか
鈴木貴子・憲和両議員にも批判
記事では大手マスコミが報じた鹿児島県鹿屋市での発言だけでなく、曽於市や霧島市でも放言を連発していたことを伝えた。
「野村さんの炎上が凄まじかったので目立ちませんでしたが、鈴木貴子さんと鈴木憲和さんへの批判も相当な数に達しました。貴子さんには『備蓄米で頑張っている小泉さんの足を引っ張るな』との苦言が中心。憲和さんの場合はクーポン券や現金の給付が不評でした。憲和さんはXでも《お米券(一人当たり3000円分くらい)》の配付を提案したのですが、《5キロ3000円代も高いなと思います 賃上げが追いついてないです》、《買う米もない》、《既得権益・利権を守りたいんだな》といった投稿が殺到しました」(同・記者)
そもそもネットではコメ高騰の原因として“JA・卸業者悪玉論”が指摘されている。
コメの販売価格を2000円台にするのではなく、5000円台のコメに3000円のお米券を配って2000円台に下げるやり方だと、「JAや卸に税金が投入されるのと同じであり、これは不当な利益だ」との興味深い見解もXに投稿された。
ではネット上では小泉農水相を支持する声で埋め尽くされているのかといえば、もちろんそんなことはない。
ネット世論が小泉農水相をアシスト!?
「Xでは小泉農水相を批判する投稿も相当な数に達しています。興味深いのは6月2日に発表された、TBSをキー局とするJNNの世論調査です。備蓄米を買いたいか買いたくないかを質問したところ、共に48%で拮抗したのです(註3)。小泉さんに対する評価も、同じように二分している可能性があるのではないでしょうか。さらに同じ世論調査では石破内閣の支持率が前回の調査から1・3ポイント上昇し、34・6%に達したことも注目を集めました」(同・記者)
「小泉農水相がコメ高騰問題で尽力していることを有権者が評価し、石破内閣の支持率が下げ止まった」──こんな声が政界関係者からだけでなく、政治学者からも出ている。
「もちろん『1・3ポイントは誤差の範囲内』と冷静に受け止めるべきとの意見も散見されます。いずれにしても、小泉さんは批判してきた国会議員を論破して喝采を浴びたわけではありません。論争より先にネット民の批判が殺到し、国会議員を炎上させたことで小泉さんの“不戦勝”が認定されたという興味深い動きなのです。農水相に就任する前に比べれば、就任してから小泉さんの評価はうなぎ登りだということは間違いないでしょう。この“小泉効果”がどこまで続くのか、参院選の結果にも影響を与えかねません。有権者の注視が必要だと思います」(同・記者)
註1:小泉農水相「随契効果出てきた」 野党3党首が米価抑制策追及―衆院委(時事ドットコム:5月28日)
註2:橋下氏 小泉進次郎大臣コメ対策に「今頃文句ばかり言ってる」3人を→「アン!ポン!タン!」 先に言ってと 前原氏は随意契約自体を批判(デイリースポーツ:5月26日)
註3:【速報】備蓄米「買いたい」「買いたくない」ともに48%で拮抗 JNN世論調査(TBS NEWS DIG:6月1日)
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