最新作も大ヒット!「トム・クルーズ」が大の“親日家”になった意外な理由…小雨の中、飲食店から出てきたサラリーマンを見て

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今年最大のヒットスタート!

 5月23日に公開された、トム・クルーズ(62)主演のシリーズ第8弾「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」が、「国内映画ランキング」(興行通信社調べ、23日から25日)にて週末3日間で動員53万1000人、興収8億4900万円をあげ、初登場で1位を獲得。先行上映からの9日間の累計成績は動員103万人、興収16億円を突破し、今年公開の洋画作品として、最大のヒットスタートとなった。

「このところ、日本国内の映画市場は『邦高洋低』。なかなか洋画が当たらない状況が続いています。しかし、トムの新作は別格であることを改めて知らしめることになりました。集客力は絶大なので、おそらくどこの劇場もロングラン上映になるのでは」(映画業界関係者)

 トムは公開に先駆け、PRのためのワールドツアーで、「トップガン マーヴェリック」(22年)以来、3年ぶりの来日を果たした。GW最終日の5月6日には、東京都庁前の都民広場で行われたジャパンプレミアに出席。当日はあいにくの雨模様にもかかわらず、会場には約1000人のファンが集結した。

「トムはサインやツーショットの写真撮影はもちろん、握手にハグ、そしてファンの手にキスしたり、離れた場所にいるファンに声をかけたりと、レッドカーペットを行き来し約3時間にわたってのファンサービスでした。もともと、ファンへの“神対応”ぶりが知られていましたが、作品にかける意気込みが伝わって来ました。これまで自身の主演作が日本でほぼほぼヒット作となったこと、さらには、ファンが温かく出迎えてくれる日本市場を重視していることもあって、北米では今月23日からの公開にもかかわらず、日本は17日からの公開に決定。日本のファンを喜ばせました」(イベントを取材した記者)

 トムは今回で、通算25回目の来日となる。初来日は33年前。当時の夫人だったニコール・キッドマン(57)とともに、夫婦共演を果たした映画「遥かなる大地へ」のPRで来日した時のことだ(1992年6月)。

「すでに日本では『トップガン』『ハスラー2』(いずれも86年)、『カクテル』『レインマン』(いずれも88年)などの主演作がヒットし、トムは人気のハリウッドスターでしたが、当時はあまり親日家ぶりが目立つことはありませんでした。ところが、渡辺謙さん(65)、真田広之さん(64)ら日本人キャストが複数出演し、トムが主演のみならず製作も手がけた『ラストサムライ』(03年)では関西でロケを行い、PRのために異例の3度も来日を果たしました。『宇宙戦争』(05年)での来日時は、空港のロビーで30分もサイン会を行い、『ミッション:インポッシブル3(M:I-3)』(06年)では東京-新大阪間の新幹線内でファンイベントを開催。『オブリビオン』(13年)では、当時放送中の人気バラエティー番組『笑っていいとも!』に出演。MCのタモリとサングラス姿で2ショットを披露しました」(ベテラン映画記者)

 ちなみに、「M:I-3」の配給元の日本支社「パラマウントジャパン」は、同作のDVD発売を記念し、トムの功績をたたえ10月6日を「トムの日」に制定している。

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