「クラブ店長にヘッドロック」「繁華街では有名人」 立川・小学校襲撃の46歳の地元での悪評

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【全2回(前編/後編)の前編】

 朝からしたたかに酔っていた男たちが、あろうことか児童の母親の呼びかけで小学校に侵入、制止した教職員らに暴力を振るうという事件が起きてしまった。地域の安全を揺るがしかねない事態だが、いまだに氏名が公表されない“主犯”の男は、繁華街の有名人だった。

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 凶器を手にした不審者が学校に侵入する事件は、これまでも各地で起きているが、今回の場合は前代未聞である。現場は東京・立川市にある市立第三小学校。警視庁担当記者が言う。

「5月8日の午前11時前、学校の2階にある2年1組の教室に2人の男が侵入し、特定の児童の名を叫びながら暴れ出しました。手に持った緑色の酒瓶を床にたたきつけて割った後、担任の先生に殴りかかったのです。その後、止めに入った校長や他の教職員に暴行を加えた挙げ句、1階の職員室の窓ガラスを割るなどの行為に及びました」

面談で話がまとまらず、母親が46歳男に電話

 逮捕されたのは46歳と27歳の男で、

「この日、9時過ぎから校内の応接室で、2年1組の女子児童の母親と担任が面談に臨んでいました。内容は前日に起きたという『クラスメイトの女児とのトラブル』で、両者が面談するのは2回目だった。ところが、1時間ほど続いた面談では話がまとまらず、母親はいったん学校を後にしたものの、かねて知り合いだった46歳の男に連絡。男は一緒にいた27歳と共にタクシーで学校に乗りつけ、正門から入り込んだのです」(前出の記者)

 当日は、たまたま構内で11時から「避難訓練」が行われる予定だったというのだが、不測の事態で中止に。不審者侵入の情報は各クラスにもたらされ、2年1組の児童たちが体育館に避難する中、他の教室では机でバリケードを築くなどしてやり過ごしたという。

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