「クラブ店長にヘッドロック」「繁華街では有名人」 立川・小学校襲撃の46歳の地元での悪評

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子どもたちは体育館に避難

 2年1組の児童の保護者によれば、

「男たちが乱入してきた時、うちの子のクラスは図工の授業中で絵の具を使っていました。子どもたちは体育館に避難した後、空いた教室で給食を食べ、保護者に引き渡されたのです」

 とのこと。先の記者が続けて、

「二人は駆け付けた立川署員に暴行の現行犯で逮捕されました。呼気からはアルコールが検出され、46歳の男は『制止されたから振り払っただけ』と容疑を否認しながら、『知人の娘をいじめた子と話すために学校に行った』などと供述している。実際に教室への乱入時には、母親から聞かされたトラブルの相手とされる女児の名を口にしていました」

 警視庁は今回“児童の特定につながる恐れがある”との理由で、犯人の氏名を公表していない。とはいえ、児童らにとって一生のトラウマともなりかねない狼藉に及び、安全であるべき教育現場を震撼(しんかん)させた行為は、紛うかたなき“重罪”である。けがを負った教職員は5人に上り、男らは9日、傷害と建造物侵入、公務執行妨害容疑で送検されている。

「繁華街の人間であれば知らない者はいない」

 二人のうち“主犯”である46歳の男・Aは、人口18万人余りを擁する都下屈指の商業都市・立川の繁華街では“有名人”だったという。

「Aさんは、駅近くでカラオケバーや深夜営業のイタリアンレストランなど数店舗を経営するやり手オーナーです。面倒見がよく曲がったことが大嫌いな性分で、彼に心酔する部下も少なからずいる。立川の繁華街の人間であれば知らない者はいないほどで、いわば“顔役”のような存在です」

 とは、市内の繁華街関係者。顔の広いAは無類の酒好きでもあり、

「経営する店は朝方まで営業しており、本人もスタッフや客らと飲み明かすのが常でした。今回、一緒に逮捕された27歳の男も部下でした。閉店後はしばしば、朝から営業している店に移動して飲み続けていました」

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