「ADHDを引き起こす遺伝子が、人類を繁栄させた」 『スマホ脳』著者が解き明かすADHDの真実

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 落ち着きがなく指示通りに動けない。社会では困り者扱いされるADHD(注意欠如・多動症)が増えている。世界的ベストセラー『スマホ脳』の著者で精神科医のアンデシュ・ハンセン氏が今回『多動脳』(新潮新書)の翻訳出版にあたり、この“病”の真実に迫る。

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 そもそもADHDとは何なのかを医師の立場から説明すれば、集中、多動、衝動という三つの分野で問題があるかどうかが診断の基準になります。

 集中力を保てない。すぐに気が散る。人の話を聞けない。...

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