大作映画を「圧巻の2時間!」と褒めるのはアリかナシか…校閲者が「自分の言語感覚」よりも大事にする“根拠”とは
校閲者が気づくべきこととは
そもそも、「言葉が、本来の使われ方をしていないこと」に目くじらを立てるのは校閲者の本来の仕事ではないと私は考えています。
もちろん、厳密な言語運用が求められる媒体や状況もありますが、実際にはもっと気づかねばならないことがたくさんあるのです。と、偉そうなことを書けば書くほど、自分の仕事にブーメランとして跳ね返ってくるわけですが……。
今回は「圧巻」と「返す刀」だけで字数をオーバーしてしまいました。まさに忸怩たる思いです。類例はまだまだたくさんあるので、そのうち続編を書こうと思います。



