「10年」かけて「全104曲」を完走! 日本一多忙な指揮者「飯森範親」が前代未聞のプロジェクト「ハイドンマラソン」の全内幕を明かす
「ハイドンマラソン」って何?
この3月21日、クラシック音楽界で、ある公演が話題となった。大阪、ザ・シンフォニーホールにおける日本センチュリー交響楽団の〈ハイドンマラソン〉第38回公演である。〈ハイドンマラソン〉とは、いったい、なにか?
“交響曲の父”と呼ばれた作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは、生涯に「104曲」もの交響曲を書いた。そのすべてを、10年をかけて、ステージで「実演」し、同時に「録音」してCD全集で残すという、前代未聞のプロジェクトである。その「実演」が、ついに“完走”したのだ。...