「コメ不足」は深刻なのに「ふりかけ」の売上はなぜ過去最高? 業界トップ「丸美屋」が明かした意外な事情

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丸美屋No.1のふりかけとは

「『のりたま』は玉子と胡麻、海苔、抹茶塩、鯖の削りぶりを原料にしているのですが、リニューアルを繰り返しており、実は現在9代目。2020年の8回目のリニューアルでは、それまで2種類だった玉子を3種類に増やしているんです」(青木氏)

 玉子の種類って鶏の産地とか?

「いえ、加工の仕方ですね。以前は大きい“ふっくら玉子そぼろ”と小さい“サクサク玉子顆粒”の2種だったのですが、そこへ口に入れた際に口溶けのいい“ホロッと玉子顆粒”を加えたことで、最初から最後までより玉子の味をしっかり味わえるようになったんです。おそらく、それで玉子の味をより感じられたのではないでしょうか」(同)

 なるほど。ちなみに、丸美屋のふりかけベスト3は何だろうか。

「1位は圧倒的に『のりたま』です。2位が『味道楽』。3位が『すきやき』になりす。ただ、先ほど申し上げた『混ぜ込みわかめ』20種類の合計売上は『のりたま』を超えているんです。ですから、ブランドということでは『混ぜ込みわかめ』が1位ということになります。お弁当、おにぎり需要ということになりますね」(同)

「のりたま」を超えるとは、意外な結果だ。とはいえ、65周年を迎えた「のりたま」は子供向けには“ひよこチップ入り”、シニア向けには懐かしい“レトロパッケージ”を期間限定で発売中、これが好評だという。ふりかけNo.1の座を奪還できるだろうか。

デイリー新潮編集部

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