西山浩司が語る「イモ欽トリオ」秘話 ハイスクールララバイは160万枚売れたのに音楽賞はゼロ、紅白にも出なかった理由

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 1980年代初めに大ブームを巻き起こした「イモ欽トリオ」をご存知だろうか。バラエティ番組から誕生したアイドルユニットの元祖とも言える存在で、デビューシングル「ハイスクールララバイ」の売上はなんと160万枚! 本家の「たのきんトリオ」を凌ぐ勢いだった。あれから40年を経て、メンバーの西山浩司(62)が振り返る。

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西山:イモ欽トリオは、萩本欽一さん(82)の「欽ドン!良い子悪い子普通の子」(フジテレビ)での中で、ヨシオ(山口良一[68])、フツオ(長江健次[59])、そして僕のワルオが演じる学生コントのために結成されました。

――リーゼントが印象的だったが、当初、西山はワルオではなかったという。

西山:僕はイモ欽の前から萩本さんのお世話になっていましたから、「今度、新しい番組始めるんだけど、よい子・悪い子・普通の子のうち、お前どれがいい?」って聞かれたんです。それで「ワルオがいい」と答えたら、「じゃあ、お前はヨシオ」って。萩本さんが本気だったのかはわかりませんけど、その後のオーディションで山口さんがフツオに決まったんです。

――ワルオとヨシオでは、役柄がまったく違う。

西山:そうなんです。ワルオは中原理恵さん(65)がやる予定だったと聞いています。ただ、この番組では中原さんが良い妻・悪い妻・普通の妻の3役を演じていることもあって、負担が大きすぎるということで、ワルオが僕に、山口さんがヨシオに変更。じゃあフツオをどうしようという時には、すでにオーディションを受けに来た人たちを帰してしまっていた。その時、1人だけ、まだテレビ局に残っていたのが健次でした。「じゃ、彼で」という萩本さんの鶴の一声で、健次がフツオになったんです。萩本さんのオーディションって、もちろん演技力なども見るんですが、その人の運みたいものを重視しているんです。健次が残っていたのも運でしょう。

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