西山浩司が語る「イモ欽トリオ」秘話 ハイスクールララバイは160万枚売れたのに音楽賞はゼロ、紅白にも出なかった理由

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160万枚売れて受賞なし

――8月5日に発売された「ハイスクールララバイ」は瞬く間に売れた。「ザ・ベストテン」(TBS)では8週連続1位となり、そのうち9月17日放送の番組平均視聴率41・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)は同番組の歴代最高記録である。

西山:「あいつらでも売れたんだから」と思ったのかどうか、その後、細野さんと松本さんのコンビでヒット曲をどんどん作っていきました。聞いた話ですけど、細野さんのご自宅の神棚には「ハイスクールララバイ」のレコードが飾ってあったそうです。理由を聞くと「俺が作った曲で一番、売れたから」とおっしゃっていたとか。

――そこまでヒットした曲なのに、不思議なことにイモ欽トリオは音楽賞の受賞もなく、「NHK紅白歌合戦」にも出場していない。

西山:賞レースも紅白も、欽ちゃんが「出ちゃダメ」って言うんですもん。「お前たちは歌手じゃない。お前たちが出ると、歌で頑張っている人が1人、取れなくなる。悪いと思わないかい?」って。そんな話を直立で聞いた記憶があります。

――萩本の言う理屈はわかるが、その時はどう思ったのだろう。

西山:「欽ドン」を放送していたフジ系列の「FNS歌謡祭」なら、確実に賞を取れたと思いますけどね。それよりも「紅白」には、正直言って出たかった。ワンチャンスしかないと思っていましたから、田舎の祖父や祖母にも見せたかった。とはいえ、大将(萩本)には逆らえません。

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