チョコやグミにクッキー、リキッドまで… 若者に広がる「ゲートウェイ大麻」汚染 「闇バイト」も活用する“流通ルート”を関係者が初証言

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「原液1リットル」を輸入

「店で直接買い付けたり、発送してもらったりと購入の方法はケースバイケース。ただ輸入する時は、受取先は“闇バイト”で募集した奴の住所を使っていた。応募してきた連中には“何かあっても外国の友人から送られてきたと言えば大丈夫”などと説明。実際、“何かある”リスクは10回輸入して1回あるかないか程度。低リスクで、住所を使わせるだけで5万円の報酬をもらえるとあって、応募してくる奴は多かった。ブツが送られてきたら、指定の場所に持って来させ、そこでキャッチ(受け取り)して終わりだ」(X氏)

 今年に入って輸入した「最大のブツ」として、業務販売用のTHC原液(濃度97%)1リットル瓶を挙げた。

「個人輸入の形で送ってもらったが、値段にして50万円程度。薄めてフレーバーを付けることで、大麻リキッドが1000本分以上つくれる。それを7000円程度で販売グループに卸し、彼らはソレを倍の値段で売るという流れ。THC以外のアトマイザー(液体を入れる容器)などはすべて国内で正規品を手に入れることができるので、大麻リキッドとして商品化するのは簡単だ」(X氏)

 とはいえ、X氏らのグループも警察当局の攻勢で春以降、“開店休業”状態に追いやられているという。しかし流通過程を淡々と話す姿からは、システムとして確立されたビジネスモデルが窺え、汚染の深刻度をはからずも垣間見せた。

デイリー新潮編集部

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