チョコやグミにクッキー、リキッドまで… 若者に広がる「ゲートウェイ大麻」汚染 「闇バイト」も活用する“流通ルート”を関係者が初証言

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 相次ぐ芸能人の逮捕に続き、「大麻へのゲートウェイ(入口)」と呼ばれる“大麻リキッド”の「国内最大級」の販売グループが摘発された。ここに来て関係当局が大麻取り締まりに力を入れるのは、若者を中心に広がる“大麻汚染”の深刻化があるという。供給元の関係者が初めて証言した、その実態とカラクリとは――。

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 6月に大麻取締法違反(所持)容疑で警視庁に逮捕された俳優・永山絢斗被告(34)の初公判が8月28日に開かれる。逮捕後の取り調べで「ずいぶん前から(大麻を)やっていた」と供述した永山被告だが、すでに「初犯のため実刑判決の可能性は低い」(全国紙社会部記者)と見られている。

 7月20日には厚労省麻薬取締部(麻取)が電子タバコ用リキッドを販売するグループの全国28店舗を一斉捜索。大麻成分の入ったリキッドを約1万6000円(1ミリリットル)で販売していた容疑だ。

「同グループは神奈川県藤沢市に本店があり、ホームページなどで“日本最大の合法大麻屋”と謳っていましたが、商品の一部から違法な大麻の幻覚成分『テトラヒドロカンナビノール(THC)』が検出。麻取による大規模捜索へと繋がりました。グループ側は“商品はアメリカから輸入したもので、違法成分が入っているとは知らなかった”などと主張しており、現在、麻取側は違法性の認識について慎重に捜査を進めています」(同)

 一斉捜索に乗り出した背景に挙げられるのが、若い世代を中心に「大麻リキッド」の使用が急拡大しているためという。その人気の理由を、今春まで大麻リキッドなどの卸販売に手を染めていた関係者X氏がこう話す。

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