人気は横須賀刑務支所のブルースティックだけじゃない…刑務所作業製品の売れ行きランキング 富山刑務所では346万円の神輿も

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 朝日新聞デジタルは7月12日、「刑務所製せっけん、3倍値で転売も 異例の『制限』で買い占め対策」との記事を配信、YAHOO!ニュースのトピックスに転載された。懲役囚は刑務所で、木工や洋裁などの作業に従事する。製品は市販されており、朝日新聞の記事では意外な大ヒット商品を取り上げた。

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 記事で《全国の刑務所作業製品の中で、売り上げトップの人気商品》と紹介されたのは、横浜刑務所横須賀刑務支所で製造されている固形の洗濯石鹸。商品名は「ブルースティック」といい、その人気は過熱気味で、ネット通販で転売され、問題になっているという。

 刑務作業における原材料の確保や製品企画、販売などを担当しているのが、公益財団法人「矯正協会」の刑務作業協力事業部だ。

 刑務作業で作られた製品は「矯正協会刑務作業協力事業(Correctional Association Prison Industry Cooperation」」の頭文字を取って「CAPIC(キャピック)」と呼ばれている。担当記者が言う。

「デパードなどでCAPICの展示即売会をご覧になった方は多いのではないでしょうか。昭和の時代は、ソファや桐箪笥が目立っていたと思います。もともとCAPICは原材料の質が高く、公益事業という趣旨から販売利益が抑えられています。要するに『安くて質の良い製品』が多数あり、家具ともなると市販のメーカーのものとの価格差が相当なものになるので人気があったのです。ちなみに、検察庁や法務省で使われているソファはCAPICが多いそうです」

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