猿之助事件に専門家は「この量の薬では死ねないはず」 未成年者への性加害疑惑も新たに浮上

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不可解な点

 また、「愛する〇〇 次の世で会おうね」とのメッセージを残したお相手の男性マネージャーとは親密な関係だったことも取り調べの中で認めたうえで、

〈財産を彼に残そうと考えました〉

 と供述。同様の意思を記した遺書も実際に残されていた。焦点の、心中を図った場面については、

〈一番楽に死ねる方法は何かと家族と考えた末、薬がいい、ということになりました。そこで、自宅にあった睡眠薬をそれぞれ飲み、横になりました。父と母が息をしていないのを確認してから、下に降りていき、そこで首を吊りました〉

 一家が口にしたのは、ベンゾジアゼピン系向精神薬の一種、フルニトラゼパム。商品名は「サイレース」だ。もっとも、この薬品で確実に中毒死に至れるのか、専門家から疑念が上がっているのだが、その点は後述する。

 また、捜査関係者によると、

「猿之助は、父親と母親にビニール袋を“かぶせた”、あるいはそれぞれが“かぶった”といった趣旨の話もしています」

 5月18日朝7時ごろ、猿之助は松竹に「舞台を休む」と連絡を入れる。

 そして午前10時過ぎ、猿之助の運転手も務める40代の男性マネージャーと、60代の女性マネージャーが自宅の半地下にあるクローゼット内で彼を発見したのだが、

「不可解なのは、自宅の玄関の鍵がかかっていなかったこと。本当に自殺する気があるならば、扉の鍵はかけてコトに及ぶはずです。つまり、発見されるのを自ら望んでいたフシがある。そもそも舞台に穴を空けると連絡したのが当日の朝であった点もまた、見方によっては男性マネージャーらに助けを求めたようにも取れます」(前出・社会部デスク)

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