猿之助事件に専門家は「この量の薬では死ねないはず」 未成年者への性加害疑惑も新たに浮上

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 市川猿之助(47)の“一家心中”騒動は梨園に甚大な被害をもたらしただけではない。映画業界のみならず、はては新派の世界までも巻き込んだ興行界未曾有の災厄と化している。その事件の核心には、口にするのもはばかられる禍々しい“真実”が横たわっていた。

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 これほどの事件を起こしながら、猿之助の所在は公式には明かされぬまま。一体、どこにいるのか。

「事件後に搬送された都内の救急病院を出て、全国有数の精神科専門病院に転院。療養しつつ、警視庁の事情聴取を受けています」

 そう言うのは、全国紙の社会部デスクである。

「捜査1課は自殺ほう助容疑で逮捕状を取ろうとしているのですが、捜査はやや難航している。猿之助ほどの有名人が逮捕されるとなると、社会的な影響も大きく、万に一つも捜査のミスは許されない。立件したものの公判が維持できずに裁判で筋立てが覆されるなんてことになれば、警視庁だけではなく検察の面子まで丸つぶれになるからです」

独自の死生観

 では現在、どのような捜査が進められているのか。

 本誌(「週刊新潮」)6月8日号は、病床での肉声として猿之助の供述を詳報した。ここで改めて内容を振り返ろう。

 事件前日の5月17日、猿之助の「性加害」問題を報じる「女性セブン」の早刷りが関係者の間に出回り、一家は東京・目黒区の自宅で額を寄せ合った。

〈午後4時半から家族での話し合いを始めました。結論が出たのは午後8時のことでした〉(供述より)

 家族で「3時間半も話し合った」末に到達した結論は次の通りだったという。

〈こんなことを書かれたら、もう生きていても意味がない。家族みんなで死のう、ということになりました〉

 さらに猿之助は、独自の死生観を次のように明かしてもいる。

〈私たち親子は仏教の天台宗の敬虔(けいけん)な信徒で、死に対する恐怖はありません。自殺が悪いことだとは考えていません。私たちは輪廻転生を信じています。生まれ変わりはある、と本気で考えています〉

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