弾薬持ってこいや! ワグネル創設者とプーチンの“本当の関係” 専門家は「プリゴジンの本音はウクライナ侵攻どころではない」

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 果たして弾薬の充分な補給は行われるのか――。FNNプライムオンラインは5月8日、「撤退から一転 バフムトに残留 ワグネル『ロシアから初の戦闘命令』」の記事を配信、YAHOO!ニュースのトピックスに転載された。ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の設立者であるエフゲニー・プリゴジン氏(61)はロシア軍に対して敵対的な姿勢を強めており、その言動に世界のメディアが注目している。

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 この日、プリゴジン氏は動画を公開、セルゲイ・ショイグ国防相(67)とワレリー・ゲラシモフ参謀総長(67)を呼び捨てにし、補給不足を批判した。記事から該当部分を引用しよう。

《投稿された動画で、プリゴジン氏は、ワグネルの戦闘員とする数十人の遺体の中に立ち、「弾薬が70%不足している。ショイグ(国防相)! ゲラシモフ(参謀総長)! 弾薬はどこだ」と声を張り上げた》

 プリゴジン氏はいわゆる「オリガルヒ(新興財閥)」の一人であり、ウラジーミル・プーチン大統領(70)と極めて近い関係と言われている。

“大統領の友人”が物凄い剣幕で軍上層部を批判したわけだ。それに恐れをなしたのか、ロシア軍はその後、充分な補給を約束したと見られている。冒頭で紹介したFNNプライムオンラインの記事には以下のような記述がある。

《プリゴジン氏は、ロシア軍から「任務を継続するために必要な弾薬と武器の供与が約束された。敵の攻撃を受けないように必要な、側面支援も得られることになった」とも強調し、バフムトに残って戦闘を継続する意向を示した》

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