「立憲はこのままでは沈んでしまう」 いま野田元総理“代表待望論”が出る理由

国内 政治

  • ブックマーク

Advertisement

ピカピカの経歴

 野田氏は総理就任前、財務相を1年余り務めたが、先の記者いわく、

「かつては大蔵(財務)大臣から総理にのぼりつめるのが王道コースでしたが、近年、その両方を歴任した政治家は橋本龍太郎氏や麻生太郎氏、菅直人氏くらい。野田氏の経歴はその点、ピカピカ。人材難の立憲で待望論が出るのは“泉代表よりマシ”といった消極的な面も否定はできませんが、野田氏に近い蓮舫参院議員が泉氏の発信力に苦言を呈するなど、折に触れて“泉氏に代えて野田氏を”という声は出てくるでしょう」

 冒頭の質問後、野田氏は定期的に発行する国会報告パンフにこうつづった。

〈野党は重箱の隅をつついたり揚げ足取りばかりしないこと、政府は答弁をはぐらかさないことが建設的な政策論争の条件〉

 これは刺々しい批判を弁じて悪目立ちする議員が多い自党への苦言とも読める。

週刊新潮 2023年3月2日号掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。