【奥多摩バラバラ殺人】被害者は頭から爪先までガムテープでグルグル巻きにされ暴行、正座させられた…法廷で明かされた残忍すぎる手口

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被害者の母親に「居場所を教えて欲しい」

「被告人は、詐欺グループを率いていた松井を尊敬し、あてにしていた。気に入られたいと、意に沿うように動いた」(検察側冒頭陳述)

 そう指摘されているように、紙谷被告は古川さんの居所を突き止めるため、役所で古川さんの住民票を取得。探偵を装って実家を訪ね、古川さんの母に「居場所を教えて欲しい」と迫った。さらに、古川さんが親しくしている知人女性の存在を掴むと、報酬をちらつかせ、古川さんを呼び出すよう依頼したのである。

 この知人女性から連絡を受けた古川さんは、隠れ家で同居していた友人とともに、ハイエースで郡山から待ち合わせ場所の千葉県市川市のレストラン駐車場に向かった。そして、車を降りたところで、待ち構えていた松井グループの面々に殴りかかられ、友人もろとも、車に押し込まれたのだった。2003年9月17日のことだ。

 当時、松井が住んでいた埼玉県戸田市のマンションの一室に、古川さんとともに監禁されていた友人は、公判に証人として出廷して次のように語った。

「マンションの前で車から降ろされたとき、おそらく別の車で着いた古川さんも降りてきた。古川さんは、頭から爪先まで、かなりの量のガムテープでぐるぐる巻きにされた状態でした。私は紙谷という男から腕を掴まれ部屋に入りました。部屋には何人か人がいて、古川さんも私も取り囲まれるような状態でした。松井という男は古川さんに相当怒っているような雰囲気でした」

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