【奥多摩バラバラ殺人】被害者は頭から爪先までガムテープでグルグル巻きにされ暴行、正座させられた…法廷で明かされた残忍すぎる手口

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風呂の蓋の上に正座

 松井をはじめとする面々に暴力を受けた古川さんは出血が激しく、監禁部屋では風呂の蓋の上に正座させられていたという。ガムテープは巻かれたままだった。その後、松井は郡山のアパートまでこの友人を連れてゆき、古川さんと友人の交際女性2人も拉致。アパートの荷物を運び出し、再び戸田のマンションに戻った。

「犯人たちは、古川さんの彼女に、古川さんを殺すとかいう話をしていた。許せない、殺すしかない、みたいな話をしていた。彼女は泣いていて収拾がつかない状態だったと思います」(友人の証言)

 古川さんはじめ4人は松井らによって戸田のマンションに監禁されていたが、その後に友人とその彼女の2人は解放された。「『このこと話したら、分かってるよな』と脅しのような言葉を言われた。結局警察には行きませんでした」と友人は振り返る。

 一緒に監禁されていた古川さんとその交際相手も、しばらくすれば解放されるのだろう――。友人はそう考えていたという。しかし、彼らが監禁を解かれた後、事態は急変する。古川さんの所持品から見つかった“あるモノ”が犯人グループを激怒させたのだ。 

 事件はここから、陰惨な展開を見せることになる。

(以下、「後編」に続く)

高橋ユキ(たかはし・ゆき)
ノンフィクションライター。福岡県出身。2006年『霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記』でデビュー。裁判傍聴を中心に事件記事を執筆。著書に『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』『木嶋佳苗劇場』(共著)、『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』、『逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白』など。

デイリー新潮編集部

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