SNSで相次ぐ「近所の“おかしのまちおか”閉店でショック」の声 背景にあった知られざる“新戦略”

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東京以外では“出店ラッシュ”の背景

 実は都内とは打って変わって、東京以外ではまちおかの出店攻勢が続いている。昨年だけでも大阪や岐阜、愛知、神奈川、千葉、埼玉県などに店舗を続々とオープン。注目すべきはその出店先で、大半がイオンモールやららぽーとといった大型商業施設内という特徴が見えてくる。

「モール内に出店することで店舗サイズが大きくなっても、都心部に比べると家賃はまだまだ安い。また大型商業施設内であれば人の往来は自動的に確保できるため、駅前店と変わらない効果も期待できる」(森永氏)

 と、理にかなった出店戦略に専門家も舌を巻く。また近年、まちおかはプライベートブランドのオリジナル商品の開発にも力を入れ、さらに横浜やさいたま市、三重県鈴鹿の3カ所に自前の物流センターを持つなど、業界の先駆者として柔軟な変化を遂げてきた歴史があるという。

 経営戦略を訊ねるため、運営会社の「みのや」に取材を申し込んだが、

「申し訳ないですが、取材にはご協力できません」(同社総務部)

 と詳細の開示は拒まれた。

 まちおかの成長は嬉しい反面、近所からなくなるのは「やっぱり寂しい」というのが本音だろう。

デイリー新潮編集部

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