葬儀場の職員が、亡くなった「女子高生」の胸を…被害者の母は涙ながらに「娘のお墓に土下座してほしい」

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「娘の件は氷山の一角」

 Aさんの母が今回、取材に応じたのには理由がある。冒頭に記した通り、篠塚被告のスマホにはAさんだけでなく、数名の遺体に同様の行為を働く動画が保存されていた。彼は、自らが勤務する葬儀社において、若い女性の遺体が運び込まれるたび、その歪み切った性欲をむき出しにして、ひとり遺体にいたずらを繰り返していたのだ。だが遺体に対するわいせつ行為そのものは現状、犯罪にはならない。Aさんの母は訴える。

「娘の件は氷山の一角だと思うんです。死後のわいせつ行為が法律で罰せられるようになってほしいですし、遺体の取り扱いについても葬儀社でルールが定められてほしい。そうしなければ、同じことがきっと繰り返される。何か変わるきっかけになればという思いがあります。そして篠塚被告には、お墓に土下座をしてほしいです。それが一番、してほしいことです」

高橋ユキ(たかはし・ゆき)
ノンフィクションライター。福岡県出身。2006年『霞っ子クラブ 娘たちの裁判傍聴記』でデビュー。裁判傍聴を中心に事件記事を執筆。著書に『木嶋佳苗 危険な愛の奥義』『木嶋佳苗劇場』(共著)、『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』、『逃げるが勝ち 脱走犯たちの告白』など。

デイリー新潮編集部

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