1歳女児の米国心臓移植で「5億円募金」…なぜ海外の心臓移植はそんなにお金がかかるのか

「心臓移植はビジネスだ」

　先に見たイスタンブール宣言との関係を指摘する専門家もいる。

「アメリカで外国人が移植手術を受けることは、イスタンブール宣言に反しています。そのため外国人患者の保証金を引き上げ、実質的な“障壁”にしているという説です。病院が『私たちは来院してほしいと思っていない。どうしても移植手術を受けたいのなら、それなりの費用を払いなさい』というメッセージを発しているという解釈です」（同・記者）

　臓器移植の募金活動に携わり、アメリカでの移植手術を見届けた関係者の一人は、「少なくともアメリカでは、心臓移植は完全なビジネスだ」という感想を漏らしたという。

「アメリカの病院ですから、営利を追求しても不思議ではありません。いずれにしても、『億単位の費用が必要なんて疑わしい』というネット上の投稿は完全なデマです」（同・記者）

註1：トリオ・ジャパン公式サイト「臓器移植医療に関心を持ってください／小児の心臓移植」

註2：米で心臓移植へ　国内ドナー不足　円安も逆風（産経新聞：11月15日）

デイリー新潮編集部

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