「性奴隷になって……」女子高生にワイセツ誓約書、“元葉山副町長”の常軌を逸した「援助交際」
「二度と出てこないでほしい」
この日も次に会う約束をしたが、Aさんは「もうやめたいと思っていました。3回目の性交がとても怖かったので」とLINEを一旦はブロックする。ところが後日、おそるおそるブロック解除してLINEを見ると、被告からのLINEがいくつも届いていたのだという。
「“学校退学になる”とか“捕まる”とか、何もかも終わると思いました。危ないことだとは分かっていました、本当に捕まるとまでは思っていなかったけど……。でも、本当に捕まると思いました」
Aさんは自身が逮捕されるのでは、という恐怖から「ごめんなさい」とLINEで返信し、4回目に会う約束の日を迎えた。この日の性交もAさんにとっては非常に辛いものだった。
Aさん:「(被告は)とても怒ってる様子で、車に乗ってから、バイブを入れるように言われました」
検察官:「ホテルに着いて、性交中に言われたこと、ここで話すことできますか?」
Aさん:「言いたくありません」
検察官:「前回言わされた“性奴隷になります”と同じ?」
Aさん:「同じです」
被告は避妊をせず、また行為中の音声を録音していた。この日以降、Aさんは被告と会うことをやめたが、被告からは「私と同じような子や友達を代わりに紹介してくれと言われた」という。
「捕まってとても安心しました。二度と……、二度と出てこないでほしい」
こう絞り出すAさんに対し、弁護人から質問が始まった。故意かそうでないのか、法廷で秘匿扱いとなっていたAさんの名前を連呼して、Aさんが泣き出す場面もあった。しかも、被告は、Aさんを詐欺や虚偽告訴などで提訴していたことが判明。さらに被告自身が録音していた音声データについても「改竄されてる可能性がある! フォレンジック調査をしてほしい」などと、改竄疑惑を訴える始末だった。
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