「性奴隷になって……」女子高生にワイセツ誓約書、“元葉山副町長”の常軌を逸した「援助交際」

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「性奴隷になります」

 被害者が証言する際には、証言台と傍聴席、そして田辺被告との間には衝立が立てられた。21年7月の公判には、ひとりめの被害少女Aさんが出廷。田辺被告とは「ひまトーク」というアプリで知り合ったという。20年3月に初めて会い、4回性交した。1回の性交に1万円を渡されていたのだそうだ。

 アプリで他人と知り合うことが初めてだったAさんは、被告から“ドライブ”に誘われたが、被告はAさんを車に乗せると、ラブホテルに連れて行ったという。

「車に乗って突然、ラブホに行くと言われました。“あの……、ドライブじゃないの?” と思いました。嫌だと思っていたけど、断り方が分かりませんでした。被告人は仕事を“政治関係”と言い、私は高校生ということと、年齢を言いました」

 こうして最初の性交後、次の約束をして別れたというが、その間にも被告からは「セックスしたい」というLINEも届いていたという。「LINEがしつこかったので」約束の前日にも会って性交したそうだ。しかし、3度目に会ったときの性交について問われると、Aさんはそれを思い出し動揺したのか、長い沈黙の後、「……とても怖かった」と振り絞るような声で語り出した。

Aさん:「暴力を……、お尻を叩かれました」
検察官:「他に怖かったことは?」
Aさん:「……言動が」
検察官:「何か言わされたことがありますね、あなたから今言うのは難しいですか?」
Aさん:「“性奴隷になります”と……」
検察官:「言わされたんですか?」
Aさん:「はい」

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