神戸山口組、池田組、絆會の「3社同盟」結成で、織田代表を狙った菱川ヒットマンの現在は?

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6代目山口組の対応

 この一件で、後藤総長を狙った当事者として名があがったのが勢昇会長である。指名手配されたのだが、逃走中と伝えられたまま、今も行方知れずとなっている。

 さて、この3社同盟に6代目山口組は今後どのように対応するのか?

「6代目側は神戸山口組の解散に向けてそれなりにコミットしてきましたから、その作戦変更を余儀なくされるということはあるでしょう。神戸山口組をあと一歩のところまで追い詰めていただけに、それが振り出しに戻ったとまでは言えないまでも、いささか後退したことは否めません」

 もっとも、それが3社同盟に有利に働くかと言うと別の問題で、

「例えば絆會は神戸山口組の立ち上げメンバーになった後、そこからさらに独立し、そして今回、神戸山口組と間接的とはいえ同盟関係を持つに至りました。義理人情や規律など、任侠の世界のみならず大切にされている前提とは違う方向に進んでしまったようにも見えますね。いわばヤクザ業界では完全に孤立しており、その意味で将来性がおぼつかないと指摘する面々は少なくありません」

 山口組が分裂したのは2015年8月のことだった。7年目の新たな展開であることは間違いない。

デイリー新潮編集部

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