「友だちに『子供部屋おばさん』と呼ばれた!」 怒り心頭の40代女性が気付いた“自分の問題点”とは

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「海外で見聞を広めた」と語る女性

「子供部屋おばさん」とは、文字通り子供部屋に引きこもっているという意味ではありません。40歳の彼女は、地方公共団体の外郭団体に事務職として長年勤務しています。私立大学を卒業した後就職し18年目の職場で、居心地はとても良いそうです。それほど高収入ではないとおっしゃいますが、実家住まいで食費もかからないため給与はすべて彼女が自由に使うことができます。

 職場は有休休暇をすべて消化しなければならないシステムであり、コロナ前には隔週でさまざまな地方へ旅行に出かけ、日本ではもう行きたいところがなくなって、年数回海外旅行を楽しんでいました。

「私は、いろんな国を訪ねて見聞を広めてきました。海外って、行ってみなければ分からないことがたくさんありますよね。心が豊かになります。冒険みたいなワクワクする旅もありましたし、スペインでは旅行中にボーイフレンドができたこともあります。私みたいな日本人女性って海外でモテますよね。それなのに、ミチコは私のことを『子供部屋おばさん』って呼んだんですよ。友だちだと思っていたのに、ひどいことを言われました」

家賃、光熱費、食費ゼロ

 社会人となっても、学生時代と同じように親が準備してくれた子供部屋で暮らし、部屋の掃除は母親が行い、朝食も夕食も母親が作ってくれる。彼女の下着を含めてすべての洗濯を母親がする。安定した収入があっても、家賃も光熱費も食費も実家に入れていない。

 彼女は少し口を尖らせて、綺麗な爪をいじりながら言う。

「だって、母が家賃なんか入れなくていいから貯金しなさいって言うんです」

 ところが、残念ながら貯金は100万円にも満たないという。

「だって、私は国内だけでなく海外旅行もしてきましたし、ハイブランドのお洋服も買ってきましたし、美容室やネイル、エステ、何かと女性はお金がかかりますよね」

 うーん。私はおよそ半年に1度しか美容室に行かないため個人的には分かりかねますが、一般論としては理解できます。

 我が意を得たりと彼女が言葉をつなぐ。

「子供がいるとそうなるんですよね、ミチコも半年に1度くらいしか美容室に行かないって言ってました。私は月1〜2回美容室やエステに通っていますが、ミチコは女としてかわいそうだと思いますよ。友だちとしてミチコに同情しちゃいます」

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